2023年10月06日

ヴィヴァルディの四季も
最後の季節、「夏」です。

日頃耳にする夏がテーマの音楽は
すごく爽やかで
夏が来ることを喜んでいる曲が多い印象です。

しかし、ヴィヴァルディは
夏を辛く憂鬱な季節として描いています。

ヴィヴァルディが生きていた
300〜400年前はエアコンなどもなく
ただただ暑かったのでしょう。

1楽章の途切れ途切れの短いフレーズは
ため息や汗を拭う仕草を連想させます。

2楽章は疲れ果てた羊飼いと
羊飼いの周りを飛び回る蚊やハエを表しています。
また、何度かそれらを中断するように
雷も聞こえます。

3楽章ではトゥッティとソロが交互に演奏して、
より激しい夏の嵐を描いています。
すごくかっこいい曲で
私が聴きに行った演奏会では
春から順に演奏した後
アンコールに夏の3楽章が演奏されました。

秋から始めた四季の紹介も以上となります。
機会がありましたら是非
四季を全曲通して聴いてみてください♪